ことぶきさんからの質問
パニック障害歴15年です。
よくなったり悪くなったりを繰り返していますが、
昨年悪化してから、近場への買い物や出かけることも難しくなってしまいました。
一人ならまだ行けるのですが、家族が一緒だと、途中で帰ることになったら申し訳ないと思ってしまい、実際発作が出て、行けません。
悪化してから一年以上経ちますが、今も家族との外出は避けています。
今は、このご時世ですので、外出はできなくてもいいかと思うのですが、近くの公園などには家族で行きたいなと思います。
発作は自分が作り出したもの、害のないものだとはわかっていますが、やはり怖いです。
また、特に夕方から夜にかけて、だるさ、息苦しさなど、体の不調や、家にいて安心安全なはずなのに、急に不安感に襲われます。
このような不調が出てくると、発作が出たらどうしようと考えてしまいます。
この不調、急にくる不安感はなんなのでしょう。避けられないのでしょうか。
回答
治すためには、まず身近な人への理解と受け入れが力になります。
あなたが家族の迷惑を考えて、外出を控えてしまう気持ちも分からなくはありませんが、自分の気持ちとは裏腹に、迷惑とは思っていないのでは?
それよりも早く治ってほしい、苦しそうにしているあなたを見ている方が、家族を困惑させてしまっているのではないでしょうか?
自分の捉え方、感じ方だけではなく、相手の立場に立って気持ちを汲んでみてください。
発作症状を怖れ、外出を控えてきた結果が、まさしく今なのです。家族のため、そして自分自身の将来のためにも本腰を入れて取り組む時期に来ているかと思いますよ。
「〜になったらどうしよう」は予期不安です。
この思考に毎日のように自分をさらしては舞台演出しているのは、他でもないあなた自身です。
家にいて安全な場所であるはずなのに発作が出て、一人でいることすら辛い人は少なくないです。
「少なくないから安心した…」ではなく、その状態にまで至った人の共通点は、病気への理解と、不安、回避行動のメカニズム、治療過程で起きる事を学んでいない、そして何より行動練習が足りない人です。
正しい方法で治さないと、この病気は改善していきません。頓服的なその場限りのものは、あくまで補助。それに頼っている限りは、治りません。
しかし、幸か不幸か、その場しのぎで、なんとかお茶を濁せるのが、パニック障害。そのせいで生活を必要最小限セーブして生活をして、何十年という人も珍しくありません。
状態が重くなれば、何をしていても自分の状態を強迫的に監視活動することに、1日の大半を過ごしてしまうことになります。
急にくる不安感は避けられません。だからパニック発作というのです。発作ですからいつ起きるかはわからないのです。
何か条件が重なった時だけでは、もはやないでしょう。
まずは公園に行く練習を単独でもいいから行うことです。一人で動ける範囲、滞在時間を増やしていきましょう。
私のYouTubeチャンネルで「講義動画」が上がっていますから、学習してください。
一人でやるのが続かない、わからないのであれば、定期的にカウンセリングを受けて下さい。安直な方法に頼る時期は終わりました。
あなたの本気が試されている時です。ちゃんと治していきましょう。