Q232: 薬の依存性を断つには

ららさんからの質問


最後にカウンセリングを受けてから随分と長い時間が経ってしまいました。

毎日忙しく仕事に家事に育児に頑張っています。以前は怖くて仕方がなかった交差点、スーパーのレジ、病院での会議等がそれ程怖い対象ではなくなってきたように感じてきました。

ただ、それは抗不安薬ありきの話です。 

「薬がなくてもいけるかな?でも心配だから念の為。」と反射的にお薬を飲んでしまいます。

調子が悪くはないのに、完全に薬に依存してしまい内服量が多くなっています。

お薬を敵対視はしていませんが、出来ることなら少しずつ内服量を減らしていければベストなのかな、と思います。

が、実際はバチバチに依存しているのでそう簡単にはいかないようです。

減薬方法についてアドバイスをいただきたいです。よろしくお願いします。


回答


毎日忙しく、仕事に家事に頑張れていること、安心しました。

毎日お忙しくて大変ではありますが、自分の内側に意識をむけるより、外に意識が向いていることはこれ幸いです。

薬の依存性の問題ですが、まさにその今の状態が依存の典型となります。

薬を飲んでいるのに、増えていき、飲んでも安心できずに、また増えるという悪循環に気分も落ち着きません。

これを改善するには、「薬がなくてもいけるかな?でも念のため」と自身の口から発せられたときこそ、習慣を変えるときです。

いつものとおり、そんな心持ちになったとしても、善悪のジャッジはせずに、「気付き」として受け取り、反射的に使わずに使うタイミングをあえてずらしてみましょう。

また使う量をあえて減らして飲んでいくのも良いでしょう。

その間、なんとも落ち着かなく、結局いつものように飲んでしまっても、反射的に、また数を減らしてみようと心がけるところから、依存脱出のキッカケを作り出していきましょう。

また以前よりは怖く無くなってきた状況下においては、全てではなくて良いので、そのうちのもっとも安心と思われる状況に関しては、特に前述したような使い方、またあえて使用せずにトライしてみましょう。

もちろん、これも波がありますから、前回はできても、今回は…ということもあります。この部分の受け取り方はパニック発作症状に対する向き合い方と変わりありません。

また万が一のために飲む必要のある状況は、大切な事案の時、もしくは、その状況のあとに、大事な状況があるときのために飲んでいるということを理解して下さい。

上手くやりたい、結果を出したい、コントロールしておきたい…

そうしておきたいことが、自分にとって何のためになるのか。その状態にはどんな欲求が潜んでいるのか。

スムーズに事を運ばせたい、自らの体裁を保ちたい強い気持ちが万が一を生み出します。

そこには、その反対の状況に置かれてしまうことに対する自分への信頼の欠如、欲求の抱え込みがあります。

この辺は「セドナメソッド」を使う習慣を付けてみると、少しずつ改善していきます。

薬を依存たらしめる理由は、「万が一のため」。

しかしパニック発作症状に見舞われることへの怖れから、ただ依存になっているわけではありません。

その裏に潜む、自分の在り方にそもそもの不安があるので依存が断てないのです。

薬を物理的に使わないように心がけるだけでは、依存は解けません。

こうした行動の裏に潜む、飲むことへのメリットを探ると、飲まざるを得ないのです。

その行動の裏に潜む、密かな欲求を手放していく事をその都度、セドナメソッドを使って手放してみてください。