ことぶきさんからの質問
パニック障害15年です。
今まで、パニック障害がありながらも、少しの遠出ならできていました。
近場への買い物なら、ほとんど不安なく行くことができており、車で1,2時間や、苦手な電車、新幹線は1時間弱乗り、最初は不安になるのですが、そのあとは大丈夫で楽しめていたので、「不安がきても大丈夫」と言うことが無意識で、当たり前になっていました。
元気な人が100とすれば、私は70~80くらいで日々を過ごせていたのが、昨年5月に悪化し、近場への買い物すら行けなくなり、一気にゼロに近いところまで落ちてしまいました。
悪化してから1年4ヶ月経ちましたが、70までの回復には遠く、いまだに20~30にいます。
数年前に、強いストレスが続き、うつ状態になり毎日泣いて過ごした時期がありました。
今までにないくらいツラい状態でしたが、1ヶ月半くらいでウツからは抜け、また外出できるようになりました。
その時ですら回復したのに、今回は1年4ヶ月も経っているのになんで・・と思ってしまっています。
焦ってもよくならないことはわかっているのですが、こんなに長引いているのは初めてで、もう回復しないのかなとか、家族で出かけられないのかなとか考えてしまいます。
夕方に体調不良になることが多く、その不調からパニック発作につながり、それもツラいです。
「不安になっても大丈夫」が、今はそう思えなくなってしまっています。
不調→発作の悪循環から抜け出したい、早く回復したいです。
思考をどう変えたらいいのでしょうか。
1年4ヶ月よくならないことは、長いでしょうか。
回答
思考を変えるのではなく、行動を変えてください。
思考は行動によって変化していくものです。
あなたが「不安になっても大丈夫」となったのは、行動してきた結果でしょう。
行動というのは苦手な場面へと、足を踏み入れるということだけではありません。
症状や予期不安に襲われた時の「振る舞い方」も含めてのことです。
完治をまだしていないので、今回の事態が再発とは言えません。治っていく過程で起きる波の一つと捉えるのが妥当でしょう。
しかし、一年四ヶ月の間、何の進展もないのは、きっと何かを見落としているかと思います。
今回のメールでの情報量では何とも言えませんが、もしかしたら今までできるようになってきた事を、ゴリ押しで同じようにやろうと頑張ってきたとしたら、それは正しくありません。
復習のつもりで、少しステージを下げて、力技を使わずともできるようになったところを、丁寧に繰り返して下さい。
日々の生活ルーティンが、ほとんど不自由なく、行えるようになって70です。
あなたはまさにそこにいたのでしょう。しかし残りの30の中で、肝心なココ!を回避してきているのではないでしょうか?
どんな理由であれ、このように思いもかけなかった事が起きれば不安になるのももっともです。
今回のように「今までと違う!?」という見方が不安を誘うことになります。こういう事も起こりうる病態であることを受け入れるようにして下さい。
しかし、この不安の感情をあおらないことが大切です。
「不安という感情を体験している私」として受け取って下さい。
「不安な私」ではないのです。このニュアンスの違いは理解できるでしょうか。
あなたはちゃんといて、決して不安そのものではないのです。不安になり切らないように。
何が行動の制限になっているのか、どんな状況でストップしているのか等、洗い出し作業が必要かと思います。
しばらく定期的なカウンセリングをお勧めします。