Q237: 「神様のお試し」の乗り越え方

さくらさく さんからの質問


私は4ヶ月前から不眠からパニック障害になりました。

それからすぐにこのブログに出会い、発症してすぐに病院へ行き薬を飲んだおかげか今はほとんど症状はありません。 

でもお試しや再発したらやだなという不安がまだあるので完治とは言い切れないと思います。

質問ですがお試しは何回ほどくるのでしょうか。

あと、富樫先生が完治された時はどのような状態だったのでしょうか。

完治した!と言い切れたときは何を基準にして完治したと感じましたか?



回答



「お試し」は必ずありますが、そこにとらわれないようにしましょう。

いつ起こるのかは誰もわかりません。

何度かは来ます。

それを起こさないように…は神経症的思考です。

その時は何をすべきなのか。

何をしてはいけないのか。

ブログでお話していることを心がけていけば乗り越えられることなんです。

ただし、一発目のお試しは、なかなか思うようにいかないでしょう。

でもこれは当たり前の話。そうやって自分の在り方を軌道修正することにお試しの価値があるのです。

完治とは、お試しがあろうとお試しに気付き、淡々と浮かんで通り、時間の経過に任せられるようになっている状態です。

また今日はどうかな?
今は大丈夫だろうか…といった視点に自分がもっていかれている状態に陥らず、「今ここ」へとすべき事をやれている状態を維持できているか。

つまり回避行動をしていない状態にあること。

また気付けば、今まで苦手としていた事、避けてきたことが、難なく自然と「やっていた」状態になっていること。

まだ今日は…と監視をしている以上は、不安の積み重ねをしている状態にあるので、お試しは当然でます。

まだ完治ではありません。

しかしながら、あまり完治にこだわらない方がいいです。

目指すところですが、完治にとらわれると、必ず監視の目が入りますから。

ここのニュアンスは大変、理解し難いところかもしれません。

「治さなきゃ」は、「治さなければならない、いけない」となり、それは潜在意識では「抵抗」となってしまうので、力み過ぎは禁物なのです。

今後のことを、恐れすぎないように。もしかしたら起きずに終わるかもしれません。

起きたら起きたで、再発ととらえずに、お試しであることに気付けやるべき対応をしていけば、何ら問題はありません。

再度言いますが、「お試しがやってこないようにするには?」といった視点に自分を置かないように。

回避行動が繰り返されるようになり、慢性化の一途を辿ることになります。

焦らず淡々と。